• 特集
  • 番組
  • トピックス
  • 学び
プレミアムを無料で体験

【人類の危機】ガンより恐ろしい「薬剤耐性菌」の脅威

436
Picks
このまま本文を読む
本文を読む

コメント


注目のコメント

  • badge
    マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

    薬剤耐性菌の成り立ちをわかりやすくまとめられています。抗菌薬と薬剤耐性の歴史について短時間で学ぶことができるので、一見の価値ありです。

    薬剤耐性菌の感染による死者は2050年までに世界中で年間1000万人に達すると試算され、約800万人が命を落とすがんを超えると推測されています。

    農作物、食用動物、人類への安易な抗菌薬の処方は耐性菌をあっという間に増加させました。細菌はそれほど賢い生き物で、人が新しい抗菌薬を開発しては、その耐性菌が現れるといういたちごっこです。

    様々な感染症が克服されてきた昨今、人の寿命は20年も30年も延長し、人の死因は感染症から加齢の影響が大きな病気、がんに移行しました。がん患者が増え、薬剤開発もまたお金になる病気、がんに移行しました。現在は抗がん剤開発の最盛期で、キムリアという単価3000万円の薬剤まで登場しています。

    一方で、克服されてきた感染症に対する抗菌薬は価格が下がり、製薬会社は新規薬剤の開発のほとんどを中止しました。現在新たな抗菌薬の開発は抗がん剤のそれと比べると皆無と言っていい状況です。

    安易な抗菌薬の使用と新規薬剤開発の停止は、間違いなく近い将来の感染症の増加を予兆しています。感染症は年齢に関係なく人を死に導くため、人類の寿命はまた低下する方向に進む可能性もあります。風邪に不要の抗菌薬を平気で使う日本の習慣もまた、これに大きく役立っています。

    抗菌薬は必要な時に限定して適材適所で用いるというantimicrobial stewardshipという考え方、そして過剰ながん治療への投資を抑制し感染症にもスポットライトを当て続けるような、全体を俯瞰したバランス感覚のある経済的政策誘導が必要とされていると考えます。

    最後に、翻訳をされた記者の方に。医学の世界にカタカナの「ガン」という言葉はなく、ひらがなの「がん」と漢字の「癌」はそれぞれ別の意味で定義をされています。悪性腫瘍全体を指す場合、ひらがなの「がん」を用いるのが適切だと思います。


  • badge
    順天堂大学医学部総合診療科 准教授

    この問題はあなたのためではありません。皆さんの子供、孫のための課題です。

    薬剤耐性菌問題はG7でも話し合われるような世界的な問題です。ワンヘルスと言って、あらゆる抗菌薬を用いる領域が耐性菌問題に取り組むべきだという考え方を動画では伝えています。

    感染症の学問が日本に根付いて30年程度で、未だに正しく抗菌薬を扱える医師は多くありません。多くの開業医が医療を学んだ時に感染症はまだ学問として成り立っておらず、無駄な抗菌薬使用は日本全国で一般的に行われています。最近の研修医の方が正しい知識を持っています。

    「耐性菌を作るのは簡単だ、抗菌薬を使えば良い」研修医の時に聞いた言葉です。

    抗菌薬を使えば使うほど耐性菌が生まれるのは間違いありません。感染症の医師が行なっていることは耐性菌を産まずにいかに治療を行うかということです。

    実は殆どの感染症の治療は非常に簡単です。ほとんどの細菌に効く薬を使えば大抵効きます。日本で敗血症で入院する患者の実に8〜9割がそう言った薬を使っていました。

    また、クラビットという薬は飲み薬にもかかわらず点滴のような効果が得られ、しかもほとんどの菌に効くという最強の薬ですが、使われ過ぎて尿路感染症の原因となる大腸菌に対しては実に3〜4割程度は耐性を持つようになりました。

    私は無駄な抗菌薬投与によって命の危険に晒された患者も経験しています。

    私も一般市民向けに耐性菌の危機についてレクチャーをましたが、国民一人一人が抗菌薬の必要な状況を理解し、医師に必要性を同レベルのことが必要な時代です。


  • badge
    NCB Lab. 代表

    抗菌薬について考えさせられるビデオレポートです。人間の体には40兆個の細胞がありますが、人体にはこれ以上のバクテリアが住んでいる。

    病気や怪我の治療薬に抗菌薬を使うのはいい。でも、世界で投与される3割は不要。抗菌薬の投与で、耐性を持ったバクテリアが登場し、それが強いパワーを持つ。

    人だけでなく、動物にも抗菌剤を投与している。これが植物にも連鎖する。世界中は医療関係や薬業界の強欲な資本主義に満ち満ちている。

    2050年、もう1世代先には、ガンよりも耐性の強いバクテリアでの死亡がトップになる。今必要なのは、薬を習慣のように飲むことより、不要な時は飲まないこと。

    結局、人間や動植物の自然治癒力に任せなさい、ということ。


アプリをダウンロード

NewsPicks について

SNSアカウント


関連サービス


法人・団体向けサービス


その他


© Uzabase, Inc

マイニュースに代わり
フォローを今後利用しますか