【瀧本哲史】超一流人材の発掘は、大学からでは遅すぎる

2019/6/2
前回

世の中を変える新発見をしよう

──日本にトップティア(一流)の人材やマジョリティから隔離されるべき人の受け皿はあると思いますか?
瀧本 あまりないのではないでしょうか?例えば、東京のトップ中高一貫校のさらにトップ層だと高1ぐらいで東大に受かりそうなやつがゴロゴロいますが、飛び級がないので死蔵されています。大学受験はある意味、目標として低すぎるわけです。だから多くの人がさまざまな形で、優秀な人材の囲い込みをしようとしているのです。
その点、ソフトバンクの孫正義会長兼社長は非常に賢明で、「高い志と異能を持つ若手人材支援を行う」ことを目的とする孫正義育英財団を作りました。
同財団では、ある中国系の女性がリクルーティングのコーディネーターを務めていますが、私はその女性を大学生の頃から知っていて、彼女は非常に優秀だと感じていて、ずっとトラッキングしていました。