孫正義を支える男が見る未来。10兆円規模の第2号ファンドの投資先

2019/5/20
「ソフトバンク・ビジョン・ファンド2を設立する」
ソフトバンクグループ会長兼社長の孫正義氏は今月、2号ファンドの設立を正式に発表した。1号ファンドでは約10兆円をUberやWeWorkなどの巨大ユニコーン企業に投じてきたが、2号ファンドにはどういった企業群が上がるのか。
ソフトバンクグループのマルセロ・クラウレ最高執行責任者(COO)が17日、サンフランシスコで開催された世界のスタートアップのイベントでその中身を初めて語った。
マルセロ・クラウレ氏は、ソフトバンクが買収した携帯電話「スプリント」の会長も務めながら、ビジョン・ファンドが投資した英半導体設計大手のARMや、シェアオフィス大手のWeWorkなどビジョン・ファンドのポートフォリオ企業を見ている人物だ。
現在は孫氏の右腕的な役割を果たすが、もとはボリビア出身で携帯電話の再販事業を立ち上げ、売上げ1兆円超えの企業にまで育てた根っからの起業家でもある。
そんな彼が語った20年後の世界を、NewsPicksはお届けする。
17日開かれた「スタートアップワールドカップ」(ペガサス・テック・ベンチャーズ主催)で登壇するマルセロ・クラウレ氏

数百ドルからの「起業」