【ルポ】異色の3番手。九州発の小売テック企業「トライアル」

2019/5/31
小売業界内で「近くに出店されたら困る店」と恐れられ、ディスカウントストア業界1位のドンキホーテを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスもひそかに警戒している企業がある。
その名は、「TRIAL(トライアル)」。
九州発の「クレイジーなディスカウントストア」とささやかれ、本社を置く福岡を地盤に、240店舗を全国展開している。
東京都内にトライアルの店舗はなく、上場もしていないため、全国的な知名度は低い。しかし、年間売上高は約3400億円で、ざっくり10年で2倍の規模に成長している。
好調な業績をキープする1位のドンキには及ばないものの、トライアルは業界2位のオーケー(横浜市)に肉薄するディスカウントストア業界3位の企業なのだ。