【与沢翼】不動産投資で重要視した「たった1行」のこと

2019/5/14
実業家の与沢翼氏が、かつて経営していた会社を資金難で解散させたのは2014年──。
それから5年経った今、ドバイやタイ、シンガポール、マレーシア、フィリピンなどを行き来しながら暮らす投資家となった。
現在、世界各地に計40戸、うち日本に1戸、総額45億円分の不動産を所有している。
ロングインタビューの前半では「持ち家vs賃貸論争」について答えた与沢氏が、今回のインタビュー後半では、不動産投資家として「どのような暮らしをしているのか」「どのような投資基準を持っているのか」について語る。
与沢翼(よざわ・つばさ)実業家・投資家。1982年、埼玉県生まれ。高校中退後、大学入学資格検定(大検)を取得して8カ月で早稲田大学社会科学部に入学。22歳、大学在学中にアパレル通販会社を起業。わずか3年半で月商1億5000万円の会社に成長させ、自身のブランドを「渋谷109」などの計7店に出店させるが、6年目に倒産。2011年、手持ち10万円の資金からネットビジネス界に参入し、わずか半年で7億円を稼ぐ。2014年に日本法人を解散。同年、シンガポールの就労ビザを取得し、移住。2016年にドバイへ移住し結婚、一子をもうける。現在は投資家として、株式、FX、不動産、仮想通貨、保険、債券、信託、外貨などに分散投資。ドバイやタイ、シンガポール、マレーシア、フィリピンなどを行き来しながら暮らす。
社債の利息が1年で2500万円
──これから賃貸での運用も始めるとのことですが、今世界中に持っている40戸の維持費は、どれくらいかかるのですか。
与沢 全て物件の引き渡しを受けているわけではないので、未発生の維持費もあり、この場で40戸の維持費の総額を正確にお伝えすることはできません。
また、物件によって、例えば、管理費2年の免除特約が購入時に付いていたり、また、例えば、タイでは固定資産税が導入されると発表されながらも実際には今も徴税されていなかったりもするからです。
ドバイはそもそも固定資産税すらありません。
というように、国、物件、特約によっても異なりますので、1年後であればもっと正確に数字をお出しできると思います。
現時点では、収入に対して相対的に極めて低い維持費にできている、とお伝えできるぐらいですかね。
【与沢翼】家を買うなら「キャッシュ全額一括払い」が最強だ
例えばですが、僕がタイに住んで贅沢(ぜいたく)をしているように見えても、裏でかかっているコストは月に10万円もいかないんですよ。