[シカゴ 29日 ロイター] - 米ボーイング<BA.N>は29日、シカゴで株主総会を開いた。「737MAX」型機の墜落事故が相次いだことを受け、ミュレンバーグ会長兼最高経営責任者(CEO)は信頼の回復や安全性を重視すると強調した。

昨年以来、インドネシアとエチオピアで起きた墜落事故を巡っては、同型機の運航停止が続いているほか、安全性に関する疑問も浮上している。

この日の総会ではミュレンバーグ氏の役職を分離する提案が出されたが、否決された。

ミュレンバーグ氏はその後開いた記者会見で、今後安全性への注力を強める考えを示し、「安全性、品質、整合性を引き続き第一に置くことが私の考えだ」と強調した。

一方で墜落事故を受け、顧客、乗客、規制当局の信頼を回復する必要があるとも指摘。「信頼回復に向けやるべきことがあるのは分かっているし、そうするつもりだ」と述べた。