経団連会長“終身雇用を続けるのは難しい”
コメント
選択しているユーザー
近年当たり前の流れになっていた「大卒からの正社員入社で安定人生」を支えていた終身雇用制度の限界について、公の場で言及した形になりますね。
世間では長らく囁かれており、働く側も実感するレベルになってきていたのではないでしょうか。経営者ともなると、その感覚はもっと以前からあったのでしょうが。
ただ、この変化をこれから社会に進出する若者たちが曲解してしまわないか、そこは不安要素ですね。
今でもスキルやキャリアアップのためと称して転職斡旋業者に踊らされるだけ踊らされて、いつのまにか身の振りようがない社会人になってしまうなんてことも少なくないはず。
企業を取り巻く環境が変わっただけで、社会のあり方や根本的に活躍する人物像、必要とされる人材の根本は昔から変わっていないはず。
時代が変わっても、本来人間がやるべきことは変わっていないのですから、この変化は指針を変えるほどの変化ではないのかもしれませんね。
注目のコメント
中西さんのようなプロのサラリーマン経営者なら、必然的に出てくる発想。日本の労働法を変えて、"雇用を守る"法制から、"雇用の流動性"を促進する法制に変革しなければならない。第3次、4次産業革命の真っ只中にいる今は、尚更のことだ。特に製造業からIT産業への労働力の転換を図らなければ、21世紀には日本企業は生き残れない。大学も、この産業革命による大変革にそった教育革命を果たさないと、教育のグローバル競争から取り残されるし、現に取り残されつつある。
究極の本音。
本音と建て前の連発に飽き飽きしていたので真っ当な話に逆にホッとする。今年は銀行の大幅採用数減が複数報じられ兆候は明らか、勇気ある発言。
現役世代、若手ばかりに負を負担させたら未来の日本がぐちゃぐちゃになる。
社会システムの変更は逃げ切り世代のためでなく将来の担い手に相応に光をあてる真っ当な判断をするところまで踏み込んで欲しい。昨日の新卒一括採用見直しと同様、終身雇用、年功序列、解雇規制なども、維持すべきか廃すべきかといった「べき論」の問題ではなく、早晩、見直さざるを得なくなる類の論点です。
何一つ新鮮味のない当たり前の内容ですが、それを経団連の会長が発することに大きな意味があるのだと思います。
正直、あまりに遅きに失した現状認識であるという感は拭えません。ですが、誰しも口火を切りたくないはずの話題に、キャリアの終着点としてもはや晩節を汚したくないはずの人物が敢えて踏み込むことがどれだけの胆力を要することかに思いを致すと、大変立派な発言だと思います。
現代の身分制度である正規雇用/非正規雇用の枠組も、ひょっとしたらこれから思いのほか早く崩れるかもしれないという期待を抱きます。
「もはや昭和ではない」という総括が早く聞けることを願います。