【検証】「平成」が変えた夫婦の生き様

2019/4/27
1981年の設立以来、生活者の価値観の定期的に調査し、それをロングデータ(長期時系列データ)として蓄積してきたシンクタンク、博報堂生活総合研究所。上席研究員の酒井崇匡さんが、「平成」という時代の変遷をデータから読み解く特別寄稿を、前後編の2回にわたりお届けします。
平成も残すところ、あと4日となりました。約30年続いたこの時代を振り返る様々な企画がメディアを賑わせていますが、平成の間にあった人々の意識や生き方の変化が「データ」として語られることはあまりありません。
私が所属している博報堂生活総合研究所では、この30年間、人々の様々なライフスタイルを探る調査を定期的に行い、それをロングデータとして蓄積してきました。
約30年間続いた平成の時代は、私たち日本人の何を変え、何を変えなかったのか──。社会統計と生活総研のロングデータを組み合わせながら、男女、特に夫婦の関係性という切り口で平成を振り返り、令和の時代を見据えてみましょう。

進んだのは未婚化だけではない