(ブルームバーグ): 18日の米株式市場で、米投資会社ブラックストーン・グループの株価が急伸。一時9.5%高となった。企業形態を従来のパートナーシップからコーポレーションに転換するとの発表が好感された。

コーポレーション形態への転換は、上場株式の指数への採用に道を開く動きだ。スティーブン・シュワルツマン最高経営責任者(CEO)はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、企業形態の変更により「投資家の裾野が格段に広がる」と説明。「われわれはこれまで企業形態により自らを不利な立場に置いてきた」とし、「個人投資家がよりアプローチしやすいようにする」と述べた。

ブラックストーンは運用資産について、5120億ドル(約57兆3000億円)と初めて5000億ドルの大台を突破したことを明らかにした。

米投資会社KKRとアレス・マネジメントは昨年、トランプ政権による税制改革を受けてパートナーシップからコーポレーションへの転換を発表。コーポレーション形態への転換で株価指数への採用が可能になり、バリュエーション(株価評価)の押し上げのほか、ミューチュアルファンドや上場投資信託(ETF)に投資する顧客の拡大につながる可能性がある。

原題:Blackstone to Become Corporation as Assets Top $500 Billion (3)(抜粋)

--取材協力:Melissa Karsh、Katherine Burton、Peter Eichenbaum.

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