米ネットフリックス、ライバル参入控え第2四半期慎重見通し
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決算発表前は+3.04%だったが、アフターマーケットでは発表直後には一時前日終値を下回り(引け値から-5%超)、ただその後大分戻し-0.91%ほど。
実績は好調だったが、見込みの有料契約者数が市場予想未満。記事にもあるようにDisneyの参入含めて、今後実績を見ながら競争の影響を見るフェーズが続きそう。
数字としては売上がYoY+22.2%の45.2億ドル。2017Q4・2018Q1が四半期で3~4億ドルの増収になっていて、そこからは減速しているが依然大きい伸び。四半期でのグローバルの有料会員の伸びは960万人(途方もない数値…)でこれまでの四半期で最大。YoY+16%で、増収率はそれ以上に高く、値上げがプラスに効いている(さらにドル高で海外売上は為替にマイナス要因もあった)。
コンテンツ投資は約30億ドル、償却が21億ドルで差し引きのマイナスが約9億ドルとなっている。償却分だけの投資を継続すれば年間で80億ドルほど投資できる形になっている。
https://www.netflixinvestor.com/ir-overview/profile/default.aspx
ちなみに下記に他社ストリーミングサービス含めて、有料課金者数のグラフが出ている(Netflixは前四半期の数値までだが)。
https://newspicks.com/news/3829964/ネットフリックスの4-6月の有料会員純増見通しは+5.0百万人にあるというガイダンスが出ました。確かに2018年1-3月+8.2百万人、4-6月+5.4百万人、7-9月+6.0百万人、10-12月+8.8百万人、2019月1-3月+9.6百万人という実績よりもペースダウンとなります。
一方、今の所値上げもうまく浸透しており、為替の影響を除く月額料金は漸増している(4-6月期ガイダンスは為替影響込み対前年同期比+2%、なし同+7%;昨年の4-6月期は1-3月期に対してほぼ横ばいと思います)ので、根強いユーザーに支えられてコンテンツ投資を続ける展開になりそうです。【開戦前夜、準備は万端か】
世界のストリーミングサービスを牽引してきたNetflixの2019年第1四半期決算は、売上高45億2000万ドル(前年同期37億ドル)、純利益3億4410万ドル(前年同期2億9010万ドル)、有料加入者数は1億4886万人に達し、米国外786万人、米国内174万人の増加となりました。
既存プレイヤーのAmazonやHuluに加えて、Disney、Appleの新規参入が控える2019年、成長は2019年第2四半期の加入者数の増加は500万人にとどまる見通しを示しています。Netflixはすでに2019年1月にスタンダードプランで4度目の値上げを行っており、収益強化策を事前に実施しています。
DisneyやAppleは遅れての参入となりますが、まだ9000万件以上残っているケーブルテレビ契約のネット化、モバイル化を考えると、大きな市場性があります。
実際、ケーブルテレビをストリーミングに切り替えるいわゆる「コードカッター」は米国市場でまだ300万人ほどしかおらず、Appleは「Apple TVアプリ」でコードカッターの掘り起こしを狙っています。
かつコードカッターも月額200ドルを超えていたケーブルテレビ契約の半額程度は自宅のエンターテインメントに支出する傾向にあり、複数のストリーミングサービスの組み合わせが前提になっていくと見ています。