ウーバー：ドバイのカリーム買収今週にも発表へ、31億ドル－関係者

（ブルームバーグ）： 配車サービスの米ウーバー・テクノロジーズは今週にも、ドバイの同業、カリーム・ネットワークスを現金と株式合わせて31億ドル（約3400億円）で買収すると発表する方向だ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

交渉が非公開であることを理由に匿名で話した関係者によれば、ウーバーは現金14億ドル、転換社債17億ドル相当でカリームを買収する。ブルームバーグが確認した条件概要書（タームシート）によると、転換社債は１株55ドル相当の価格でウーバー株に転換できる。

カリームにはサウジアラビアのアルワリード王子の投資会社や、楽天が出資している。関係者によると、カリーム株主らは25日夜までに買収条件を受け入れるよう求められており、合意が成立すれば26日にも発表される可能性がある。

原題：Uber Is Said to Seal $3.1 Billion Deal to Buy Careem This Week（抜粋）

--取材協力：Layan Odeh.

記事に関する記者への問い合わせ先：ﾄﾞﾊﾞｲ Matthew Martin [e-mail];ﾄﾞﾊﾞｲ Nour Al Ali [e-mail];ﾛﾝﾄﾞﾝ Dinesh Nair [e-mail]

記事についてのエディターへの問い合わせ先：Stefania Bianchi [e-mail], Claudia Maedler

©2019 Bloomberg L.P.

コメント

注目のコメント

• 久保田 雅也

  KBTM 代表

  ・2019年03月25日

  ライドシェアは移動手段である以上、ネットワーク効果はローカルに閉じるので各地域でそれぞれプレーヤーが異なる、と思いきや、その定説を打ち破ってグローバルにロールアップを続けるUber。
  
  アプリのUIや最適な配車のアルゴリズム、旅行者への利便性、などその合理性はいくつかあるが、最大要因はバランスシート、資金力と思う。
  
  深くJカーブを掘り続ける事業だけに、損益分岐を超えるライド数を遂げるだけの配車プラットホームを構築できるかどうか。常に代替交通機関との利便性比較があるため「呼んだらすぐ来る」の体験を提供できるか。ここまでスケールできないと大手の傘下に入り、DidiやGrabなどの一定規模に至ればローカルで独立を保てる。そして、それが「資金力勝負」と見通しているが故に、ライドシェアに投資を続ける孫さん。
  
  上場で10兆円を超える時価総額を手にするUberが、日本のタクシー会社を1、2社買ってもおかしくないと思う。
• 蛯原 健

  リブライトパートナーズ 代表パートナー

  ・2019年03月25日

  次々と世界のライドシェア産業のロールアップを進めるUber
  
  中国、ロシア、東南アジアで済ませ、残るはインド（Ola）、南米（99等）くらい。前者はソフトバンクが投資しているが、後者99は既に中国Didiがお買い上げ済み、もっともそのDidiにソフトバンクが出資している。このライドシェア革命の勝者はやはりSBか。
  楽天はシェアエコビリーブの成果でこのところ面目躍如が続く。
• 重松 大輔

  株式会社スペースマーケット 代表取締役社長 /シェアリングエコノミー協会理事

  ・2019年03月25日

  Lyftに続き、カリームにも楽天は出資していたとは！世界の配車アプリ大手の大株主に、ライドシェアが未だに解禁されない日本のソフトバンクと楽天がなっているというのが凄い。DiDi、Grab、Uber、Ora、Lyftと、それぞれのエリアごとに大手の顔触れがほぼ出揃って来た。ここまた数年でライドシェア革命が一気に進んでいく中、日本がガラパゴスで取り残されていくのは悲しい。