【3分図解】アップル参入。沸騰する「動画サブスク」の全貌

2019/3/26
これでもかと言わんばかりの「サブスク推し」のイベントだった。
3月26日午前2時(現地時間25日午前10時)、アップルが新たなサブスクリプションサービスを3つ発表した。ニュースアプリの「Apple News+」に、ゲームの「Apple Arcade」、そして動画サブスクリプションの「Apple TV+」だ。
「我々はこれまでワールドクラスのハードウェアとソフトウェアを提供してきたが、次はワールドクラスのサービスを提供していくことになる」
ティム・クックCEOが冒頭から強調したように、アップルのイベントでは異例のサービスのみの発表となったが、その中でも、数々のゲストを招き、本気ぶりを見せつけたのが「Apple TV+」だった。
この新動画サービスは、広告なしのサブスクリプションモデルで、アップルのオリジナルコンテンツが見放題になるのが一番の特徴だ。この秋から100カ国以上で展開し、日本でもサービスインするとみられている。
「あなたの好きな番組がすべて一つの場所で見られる」とクックCEOは強調した。

強豪が続々と参入する

とはいえ、動画ストリーミングは今、最も強豪がひしめき合う分野だ。
王者Netflixが、世界中で有料会員を増やしている中で、アマゾンのプライム・ビデオやHuluもヒット作を連発し、テレビ局側からもHBOが大きな存在感を見せている。
さらには昨年、Netflixからコンテンツを引き揚げたディズニーが今年、自社の動画ストリーミングサービス「Disney+」を開始することを明らかにしている。しかも、ディズニーは、21世紀FOXを買収したことでHuluの大株主にもなるため、業界の構図は日に日に複雑さを増している。
アップルはこの市場で勝てるのか、各プレイヤーの現状を整理する。