【教養】ソーシャルを操る男、「仏教のビンラディン」の正体

2019/3/24
「イスラモフォビア」という言葉をご存じだろうか?
イスラムに対する嫌悪、という意味だ。急速に膨張するムスリム人口と世界に広がるイスラムネットワーク、過激派のテロ行為、そして移民の流入などから、イスラム教徒に対する風当たりがますます増している。
「自国第一主義」や「排外主義」は、トランプのアメリカのみならず、ハンガリーやオーストリアなどを中心にヨーロッパ諸国、さらには、アジア各国にも広まり始めている。
ニュージーランドで発生したモスク襲撃事件も、その典型だ。
白人至上主義を掲げ、イスラム教に対する嫌悪を公然と主張した被疑者は、多様性を掲げてきたニュージーランドにおいて、過去最大のテロ事件を巻き起こした。
男が使ったのは、ソーシャルメディアのライブ動画機能。
フェイスブックは「最初の24時間で事件の動画150万件を削除した」と発表したものの、数分置きにアップロードされる状況で多くの人々の目に触れることとなり、完全な消去の難しさを浮き彫りにした格好となった。
インド洋の夕焼けに照らされたモスクの前を歩くスリランカのイスラム教徒
そう、今やSNSは“武器”と化している。
「人々をつなぐ夢のネットワーク」という希望に満ちたバラ色の側面よりも、“武器”にもなりうる負の側面が徐々に注目され始めている。
移民・難民排斥の声が高まるとともに、今後その人口数でも確実に他宗教を圧倒し、膨張が見込まれるイスラム教徒に対して、SNS上ではヘイトスピーチやデマ、フェイクニュースがこれまでにないほど蔓延している。
削除してはまた新たなデマが投稿され、そしてまた削除しても拡散され、そのいたちごっこに終わりは見えない。
そして、そのSNSを裏で操るのは、必ずしも極右の差別主義者や陰謀論者だけではない。今、「過激化した仏教徒」も、密かにその主人公に躍り出ている。
教養としての宗教戦争、最終回の本日は、そんな主人公の「正体」に迫る。
第1回
【新】旅先で日本人だけが知らない「教養」としての新・宗教戦争
第2回
【必読】今こそ学ぶ、フェイクが生む「教養」としての宗教戦争
「さあ、包丁を鋭くしよう」