診察後すぐ帰宅できる、大学病院で国内初の料金後払いシステム
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注目のコメント
順天堂で働いており、コメントさせていただきます。
会計はいつも混雑しており、患者さんは診察に並び、薬をもらうのに並び、会計に並ぶ事になり、ちょっとした診察にも半日から1日がかりになってしまう原因でした。このシステムの導入により効率化と満足度の向上が得られると思います。
国際診療部においては海外から来る患者の保険制度の違いなどによる会計問題があり、対策に取り組んでいます。
個人的な意見ですが、順天堂は良い意味でビジネスマインドを持ち合わせた病院だと思います。これは、利益重視というよりは、ロジカルに判断ができるという意味に近いです。例えば、患者さんへのサービスとして、白衣を着るときにはネクタイの着用を義務づけたり、エレベーターは職員が開け閉めや階をきくようにするなど普段から患者さんをお客様と捉えたサービスを提供しております。
また、院内には多くの委員会があり、職員がその中で年間を通して院内のシステムの改善点を話し合ったりしています。改善点がどこにあるのかを見定め、必要と判断すれば導入に取り組む姿勢は良いと思います(委員会に関しては無駄も非常に多いですが。。。)
そして、未だに存在する、出身大学でなければ教授になれないとか、それによる派閥もありませんし、能力が高ければ重用します。
もちろん良い面ばかりではありませんが、今回はそこには触れず、少なくともこの記事のように積極的に改善を試みる姿勢は素晴らしいと思っています。診察後の支払いは都市圏の大病院では自動化が進んできているため、以前ほど時間のかかるプロセスではなくなりました。私の所属する大学病院でも、自動精算機が多数併設されていますので、受診後の支払いのプロセスはほんの数分です。
ただ、それでもゼロに比べればいくつかの手数と時間がかかりますので、よりよいオプションを与えてくれるという面で意義は十分にあると思います。(このシステム自体の利用感は、まさにこの病院で働かれている高橋先生から伺いたいところです。)
また、遠山さんも説明されるように、コンビニエンスストアなどと同様、QRによる支払いなど、より多くのオプションが提示され、より便宜の図られるべきこと、とも思います。
しかし、何よりそれ以上に、時間的課題というのは言うまでもなく、受診前、にあります。日本の大学病院では、2時間待ち、5分診療、という◯ィズニーランド状態で、こちらのイノベーションの方が日本ではより一層求められることではないか、とも思います。医療関係の方と会話に出ることがありますが、近い将来「Amazon Go」のように再来受付時も QRコードをかざして入り、診察が終わったらそのまま帰宅、診察料確定後に今回のように後から徴収、という形が取れるのではないでしょうか。
体調不良や病気で来ている患者さんこそ、スーパーやコンビニ以上に、負担なく医療機関へ通える環境が必要ですよね。
個人認証を事前に確定させ、夜間時会計の対応も出来れば、医療機関の大きな課題である未収金対応にも貢献出来そうです。