診療データ共有形骸化 公費530億円投入でも登録1%
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過剰診断や薬の重複処方は国家財政の負担。システムを作っているという意味では、国民健康保険と併せて利用の義務付けをできないものだろうか。
個人的には、こういった領域こそブロックチェーンの活用ケースとして良いと思っている。国が情報や支出に関わる領域で、データを重複なく整合的に持てれば管理がしやすく、管理コストも減る。また、誰が見れるかという点については個人が管理できるような仕組みもあるし、また例えばエストニアであれば誰が見たかの記録が残る。
ブロックチェーン関連について調べていると、民間がやる場合は出口がなく、トークン化してみたいな発想になりがち。でもデータ化されていないものをデータ化して、それを整合する一個の記録にまとめ、またその過程でプロセスも変えていくことで、コスト削減ができる。国民に関する各種情報や支出など膨大な記録を国が扱うからこそ、国のコスト削減・効率化としての利用が一番の本命だと思っている。
なおブロックチェーンは目的ではなく手段で、用途に応じてブロックチェーン以外の技術のほうが良い場合が少なくないとも思う。また、全データをブロックチェーンに載せるのではなく、記録の真正性だけを担保して、個別のデータは必要な主体が持つといった構造のほうが良いと思っている(エストニアのX-RoadとKSIを組み合わせた仕組みは秀逸)。逆手にとって一つのサービス広めて統一出来ないか…「日本は電子カルテが普及していない。病院と診療所の普及率は3割台。データ共有の環境が未熟で、英国やオランダが9割を超すのと対照的だ」
日本の医療システムは基本的には健康保険制度で成り立っているのだから、同保険が効率よくいくようにあるていど強制してもいいと思う。もちろん強制するだけじゃなく導入のサポートもすればいい。その結果としてトータルで無駄が減りプラスになるなら有効な投資だと思う。
もちろん自由診療で独自にやっているところはご自由に・・・という感じなのだが。