[4日 ロイター] - 企業向けにチャットやメッセージングのサービスを提供しているスラック・テクノロジーズは4日、内密に米証券取引委員会に(SEC)に上場申請を行ったことを明らかにした。

関係筋によると、スラックは通常の手法と異なる上場時に資金調達をしない「ダイレクトリスティング(直接上場)」を計画している。

売出株式数や価格レンジは明らかにしていないが、ロイターは昨年12月、スラックが新規株式公開(IPO)で企業価値を100億ドル超にしたい考えと報じている。

スラックのブログによると、有料ユーザー数は過去5年で50%強増加し、8万5000件超。

クランチベースによると、同社は過去11回の資金調達で約12億ドルを調達。ソフトバンク<9434.T>やT・ロウ・プライス<TROW.O>などが出資する。

競合相手はマイクロソフト<MSFT.O>「チームズ」やアルファベット<GOOGL.O>子会社グーグルの「ハングアウツ・チャット」など。調査会社IDCは同市場が2021年までに32億ドル規模に成長すると予想する。

今年はIPOが活気付く見通しで、ウーバー[UBER.UL]やリフト、エアビーアンドビー(Airbnb)などが上場を目指す。また、関係筋は前週、画像共有サイトの米ピンタレストが年内に予定するIPOに向けてゴールドマン・サックス<GS.N>とJPモルガン・チェース<JPM.N>を起用したことを明らかにしている。

*4日配信の以下の記事で、本文4段落目の表現を明確にしました。