健康は義務ではない 「予防医療」を医療費抑制の道具にするな
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注目のコメント
津川先生の講演で学んだことをしたり顔でコメントするのは気が引けますので(フォローまでしていただいたので・・・)、Twitterのリンクを貼らせていただきます。
「予防医療」を一括りにして医療費抑制するかどうか議論することに無理があります。Outcomeにどの数字を用いるかなどの問題もあります。
https://twitter.com/yusuke_tsugawa/status/1089364934020890624
NPでも黒川清先生がコメントもされています。
https://newspicks.com/news/3515406
健康寿命や予防医療を推進すること、インセンティブを設けることによるアウトカムを評価すること、負の側面にも目を向けることには賛成しますが。人気取りではないか、健康でない人への〇〇といって予防医療推進に警笛を鳴らすのは少し違うと思います。
経済産業省の資料などは確かにインチキくさいですが・・・
結局、何もしなければ個人の健康努力に任されることになります。そして一般論としては富裕層の方が健康リテラシーも高いと言われています。社会保障費、医療費は富の再分配のシステムです。リテラシーが低い方に健康への努力のインセンティブを与えるのは社会保障の方向性としてはおかしくないと考えます。
もちろんその効果が本当にあるのか、医療費を増大させてしまうのか、GDPを増加させるのか、全体視的には不平等を拡大するのか、それは丁寧に評価する必要があります。予防医療はたとえ「医療費を下げない」としても「国民の健康と幸福のため」に大事なことです。この議論の基礎には「長生きが不幸」「認知症になったら不幸」という今の社会があるのではないでしょうか。だったら「認知症になっても楽しく暮らせる社会」を作ればいいだけで、それは可能だと思っています。
予防医療が医療費抑制をしないのは医師の中では周知の事実です。ただ予防医療は推進した方がいい。ホリエモンもいいけど、やるなら政府と独立した、ガチガチの統計家疫学者が入った予防医療を評価推進する専門機関を立ち上げてちゃんと広めて欲しい。
結核時代の胸部レントゲンや、20-30代の便潜血?、リウマチ因子、腫瘍マーカーなど日本独自で修正すべきものが多い。
さらに言えば最強の予防医療はワクチンです。ワクチン後進国日本の汚名を返上してほしい。