[24日 ロイター] - 米半導体大手インテル<INTC.O>が24日発表した第4・四半期決算(12月29日まで)は、景気の失速が目立つ中国の需要減退が響き、売上高が市場予想を下回った。今第1・四半期の売上高・利益見通しもアナリスト予想に届かず、株価は引け後の取引で8%急落した。

第4・四半期は利益率の高いデータセンター向け事業の売上高が60億7000万ドルと、ファクトセットがまとめたアナリスト予想の63億5000万ドルを下回った。インテルは中国の需要が弱まったほか、クラウド関連が減速したと説明した。

純利益は52億ドル(1株当たり1.12ドル)。前年同期は6億8700万ドル(同0.15ドル)の赤字だった。一時項目を除く1株利益は1.28ドルで、市場予想の1.22ドルを上回った。

純売上高は前年の170億5000万ドルから186億6000万ドルに拡大。ただし市場予想の190億1000万ドルには届かなかった。

パソコン向け半導体を含むクライアントコンピューティング部門の売上高は98億2000万ドルと、ファクトセットがまとめたアナリスト予想の100億1000万ドルを下回った。

第1・四半期の見通しは売上高160億ドル、調整後1株利益が0.87ドル。リフィニティブのアナリスト平均予想は売上高173億5000万ドル、1株利益1.01ドル。

サミット・インサイツ・グループのアナリスト、キンガイ・チャン氏は「現在のマクロ環境は良好ではないようで、これがさらに悪化すればインテルの見通しに一段の下振れ余地ができる」と分析した。

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