【図解・保存版】自分を知る「リフレクション講座」実況中継

2019/1/21
皆さん、リフレクションという言葉をご存じでしょうか。
今、人材育成の現場、そして教育の現場で最も注目されている概念の1つで、現在の自分を「振り返る」という意味です。
ではなぜ、リフレクションの重要性、いわば“大人の自己分析”が注目されているのか?
熊平美香(くまひら・みか)
21世紀学び研究所所長、昭和女子大学キャリアカレッジ学院長。青山学院大学法学部卒業。ハーバードビジネススクールMBA修了。熊平製作所の取締役経営企画室長を経て、シリコンバレーにてThe Bear Groupを設立。その後、藤田田・元マクドナルド社長に弟子入りし、新規事業の立ち上げに携わる。カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の取締役、GEリーダーシップ開発センターなどを経て、現職。
その大きな要因は、企業の経営環境や個人のキャリアを取り巻く状況が「VUCA(ブーカ)」と言われる先が見えない時代に突入。これまでの経験の貯蓄だけではサバイブするのが難しくなったことで、「大人も学び続ける」必要が欠かせない時代になったからだと思います。
もっとも、忙しい大人が仕事をしながら、あるいは仕事を辞めてまで学習を継続させるには、「学ぶ目的」が必要です。明確な目的を持った時、人の能力は最大化します。
では、学びの目的は、どうすれば発見できるのでしょうか?
私は、上の図のように、学びの目的とは、「現状(の自分)」と「ビジョン(ありたい姿)」とのギャップを埋めることだと定義しています。
マネジメントの新常識を打ち立てた名著『学習する組織』(ピーター・M・センゲ著)では、学びの欲求(目的)を「クリエイティブテンション」と呼び、それが明確であればあるほど、学習の効果は高まる、と語られています。
翻って言うと、「現状の自分」と「ビジョン(ありたい姿)」を自分で把握していない限り、学びの目的は曖昧で、挫折してしまう可能性が高いと言えます。
では、現状の自分とビジョン、そしてその間にあるギャップ(=動機の源)を知るには何が必要なのでしょうか?