自殺者2万人、9年連続減 18年、未成年女性は増加
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官民あげての取り組みが一定の効果をあげていると思います。2006年に自殺対策基本法が成立し、自殺総合対策会議や内閣府自殺対策推進室が設置されました。私が社会部長だった2008年、内閣府の担当官の来訪を受け、できたばかりの改訂版「WHO 自殺予防メディア関係者のための手引き」の説明を受けました。私としては自殺防止の意義は理解しつつも、報道が制約されることについての是非を担当官と議論したことを覚えています。いのちの電話やライフリンクなど民間の懸命の取り組みもとても貴重なものです。
10年前は、硫化水素や練炭による集団自殺が社会に衝撃を与えました。最近は座間事件に象徴されるように、若い女性の「死にたい」願望がSNSで増幅される問題が起きています。
減少は歓迎すべきことですが、それでも2万人。多すぎます。関係各所の皆様の努力によるもであり、素晴らしい前進だと思います。一方で自殺関連の取材をしている時に聞くのは「自殺というのは回復しようのない数字で、積み上がっていくものだ。この10年間でも数十万人が自殺で死んでいるというのは未だに異常だと認識すべき」という声。その通りだと思います。
もう一つ、自殺者は基本的に全ての世代で減少傾向ですが、未成年者だけは減少トレンドにはいっていません。特に今年は未成年の女性は増加とのこと。未成年むけの自殺防止策は、別のアプローチが必要でしょう。子供の自殺についてはこちら( https://journal.ridilover.jp/topics/30 )で全8回で特集しています。興味ある方は是非読んでほしい。残された家族の声もとても悲痛です。