米シアーズ、会長が52億ドルで買収＝関係筋

［ニューヨーク　１６日　ロイター］ - 関係筋によると、経営破綻した米小売り大手シアーズ・ホールディングス<SHLDQ.PK>の破産法に基づく資産売却入札で、同社のランパート会長が約５２億ドルで同社を買収した。創業１２６年の老舗シアーズが営業を継続できることになる。

ランパート会長は提示額を５０億ドルから約５２億ドルに引き上げた。資産売却入札は非公開で数日間にわたって行われた。

買収は、ランパート会長が運営するヘッジファンド、ＥＳＬインベストメンツを通じて行われる。

最大４万５０００人の雇用継続と全米４２５店舗の営業継続が可能になる。

文書の作成と破産裁判所の認可が必要なため、買収が成立しない可能性も残されている。今週中にヒアリングが行われる予定。

関係筋によると、債権団はランパート会長による買収に反対。事業清算を求めていた。

シアーズやＥＳＬのコメントは取れていない。

コメント

注目のコメント

• Kato Jun

  ユーザベース SPEEDAアナリスト

  ・2019年01月16日

  下記に詳しいが、元々投資家としてSearsに入って、既に融資などもしている。「債権団はランパート会長による買収に反対」とあるが、欄パート会長自身が債権者でもある。債務の弁済順位含め、どれくらいの金額でどういう構造になっているのかまでは調べていないが。
  https://newspicks.com/news/2059941
• Arai Kaoru

  公認会計士 Fintechコンサルタント

  ・2019年01月16日

  さきほど、いくつかの海外のニュースアプリからBreaking news が出ていましたね。
  シアーズは自分はほとんど買い物に行きませんが(→ノードストロームかサックスです)、地方の地元の人が使うモールでは、Walmart とシアーズとタコベルが揃っているのを見ると、ここは普通のアメリカだ〜と実感します。
  そんなモールでタコベルを食べると、自分もアメリカ人になった気がするシアーズのある種の親しみやすさは、なくなって欲しくないような気がします。
• 藤本 崇

  ストリートアカデミー株式会社 代表取締役社長CEO

  ・2019年01月17日

  破産しても50億ドル。
  ネットが主流になろうとも流通におけるリアル店舗小売とブランドバリューの残存価値がまだそれだけあるって話なのか。