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終末期、がん患者4割が苦痛 遺族にうつ症状も

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  • 緩和ケアの充実と共に安楽死も導入すべきだと思います。
    治る見込みのない患者に、延命という選択肢がどれだけ優先されるべきかは当然議論すべきですが、安楽死という別の選択肢はあって良いと思います。いつまで続くかわからない先の見えない介護や看病は家族にも心身と経済的にも相当の負担を強います。もちろん患者自身にも。
    それ故に父の看病と祖母の介護を10年以上も続けてくれた母には頭が上がらない。


注目のコメント

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    マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

    がん患者さんの診療に日々携わる者として、コメントさせていただきます。書き始めれば、いくらでも書くことのできる現場の熱い思いがありますが。

    そもそも調査の結果自体大きくバイアスのかかったものだと思いますので、鵜呑みにできるデータではないと思いますが、それでもなお、意味のある数字だと思います。

    ひとえにコミュニケーションの不足と言うのは簡単ですが、患者さんとそのご家族全ての方が納得できるような緩和医療が行われていない背景はもっと根が深いものと思います。

    そもそも、苦しんでいても良いと思っている現場の医師はいない、と私は信じています。なのに、苦しいという方が数多くいるという事実は、もっと話をすればよい、というようなシンプルな問題ではないことを物語っていると思います。病院、システムとしてがん患者さんを受け入れる準備が十分できていない。日米で働いた経験から、そんな風にまで感じてしまいます。

    緩和ケア医の育成、専門看護師の育成、当直の時間帯の人手不足の解消、がん専門カウンセラーの育成といった現場の整備も必要です。全ての病院にそれを求めるのは困難で、がん診療施設の集約化といったことがそれらを解消してくれるのかもしれません。

    モルヒネなど、緩和医療の現場で用いられる薬剤への誤解をなくす、という必要もあるでしょう。また、がん化学療法や放射線療法など、緩和医療と対立構造で考えられてしまいがちな治療が、適材適所で緩和医療の重要な一部を担うということへの理解を進める必要もあります。

    ホスピスの充実、ホームホスピスの導入といった既存の病院の外に専門的な構造を充実させる必要もあります。

    患者会、家族会といった相互のサポートシステムもより充実させる必要があるでしょう。

    また、これはがんに限った話ではなく、あらゆる疾患の終末期医療に通じることです。しかし、日本ではモルヒネの使用も、ホスピスの利用もがん患者に限られるといった問題もあります。

    医療者の意見だけでうまく形作ることのできる話ではないと思っていて、多方面で活躍される皆様からの建設的なご意見を集約することで、少しでも良い方向に向かえばと思います。


  • ハーバード大学ケネディ行政大学院

    親代わりの祖父を在宅で看取りました。8月末の発見時には膵臓癌ステージ4で転移もあった中、看護師の母(祖父の実子)でさえ抗がん剤治療を強く求め、説得に苦慮しましたが、緩和ケアを選択し12月に他界、家族ともども安らかな最期だったと感じます。
    もちろん場合によるのですが、抗がん剤治療は高齢者には特に身体への負担が大きく、如実にQOLが低下することもあります。他方、緩和ケア病棟の空きがない、在宅医が足りない、家族が仕事の都合で側にいてあげられない、介護/在宅医療用のベッドなどの機器が工面できないなど、終末期を支える社会設計がまだまだ進められていくべきだと感じます。「できることをしたい」という思いは全く間違っていないものの、それが必ずしも積極治療とは限りません。超高齢化時代にこそ社会全体で考えていくべき課題です。


  • 総合内科専門医・循環器専門医 医長

    緩和ケアは、癌のほとんどない心疾患に比べると、癌領域が明らかに前をいっています。それでも、まだまだだと思うことがほとんどです。

    WHOでは「緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、痛みやその他の身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題を早期に発見し、的確なアセスメントと対処(治療・処置)を行うことによって、苦しみを予防し、和らげることで、クオリティー・オブ・ライフ(QOL:生活の質)を改善するアプローチである。」としています。

    症状の緩和だけでなく、心理的・社会的・スピリチュアルな問題への介入(ここにはほぼ確実に家族への介入が含まれます)が望まれます。また、とても大切な要素として意思決定支援という側面もあり、それには医療チームと患者・家族や友人など当事者全員での対話が必要なことも少なくありません。

    そして、誤解も多いのですが、諦める医療でも最後の医療でもなくて、積極的な治療つまりは手術や抗癌剤などをしていても平行して行ってよい治療なのです。改めて考えたら当たり前で死が迫っていようがいまいが、苦痛は取り除かれるべきですし、対話は必要です。緩和ケアは麻薬をうまく使う技術でもなんでもなくて、究極は「思いやり」だと思っています。そういう意味では全ての医師がもつべきスキルです。

    まだまだモルヒネと聞くと患者も医療者ですら、安楽死させるのですか?と言われることがあります。また、痛いと言っていない患者さんでも少量の麻薬を開始すると(痛いであろう浸潤や転移がある方には限りますが)、「楽になって、身体を動かしやすくなった。ほんとは痛いって身体は思ってたんだね。」と治療してから気づかれる方もいらっしゃいます。
    我々、医療者がしなければいけないことはもっともっとあると自覚しています。残念ながら時間もマンパワーも足りないことがありますが。また、患者本人にも家族にも知っておいてほしいことはあります。一緒に協力して治療ができれば、と思っています。

    これから心不全領域の緩和ケアを広める立場として(同時に学ぶ立場でもあります)、書き尽くせませんが、まだまただと思うと同時に、それでも全国で少しずつ医療現場が変わろうとしてるのも事実です。


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