【直撃】ファミマ社長が明かす、ドンキ子会社化「失敗」の結末

2018/12/22
ファミマがドンキの子会社化に失敗するという、まさに衝撃的な結果を迎えた。
12月20日、ユニー・ファミリーマートホールディングスが、ドンキホーテホールディングスのグループ会社化を延期することを発表した。
それというのも、ユニーファミマは11月7日から1ヵ月半にわたってTOB(株式公開買い付け)を実施し、ドンキ株20%の取得を目指してきた。ところが12月19日までに取得できた株は、なんと0.02%という惨状に終わったのである。
ユニーファミマとドンキを巡っては、2017年8月に業務提携を締結。ユニーファミマとドンキがそれぞれユニー株の60%、40%ずつを保有してきた経緯がある。
これが2018年10月には、ドンキがユニーを100%子会社化し、そのドンキの上に、ファミマが20%を保有する大株主となる構図に変更することを発表していた。
しかし今回、ファミマはユニーを手放しただけ。ドンキ・ユニーをグループ化することには失敗したことになる。小売業界の勢力図が大きく変わる提携強化の矢先、出鼻を挫かれた格好だ。
この結果を受けて、ユニーファミマは今、何を思うのか。NewsPicks編集部は、ユニー・ファミマの高柳浩二社長を緊急直撃した。

数字には、「根拠はあった」

──今回のTOBの発表直後から、ずっとドンキの株価は、買い付け価格を上回り続けて推移してきました。
高柳 市場の判断と、自分の判断が、違っていたということに尽きます。