【1万字解説】2018年、「国民的ヒット」はいかに生まれたか

2018/12/12
2018年もまもなく終焉が近づいてきた。CDの時代がとうに過ぎ去り、新たな音楽文化へと徐々に移行する中、今年は、いかなるヒットが生まれたのか。平成最後のヒットの模様を、『ヒットの崩壊』の著者で、音楽ジャーナリストの柴那典氏に、熱く分析してもらった。
1年を代表する曲の共通点
──今年の音楽シーンを振り返って、何が見えてくるでしょうか。
2018年を象徴する曲は、米津玄師の「Lemon」とDA PUMPの「U.S.A.」の2つだと思っています。実際、この2曲はビルボードジャパンの年間チャートでも1位、2位になっています。
まず、なぜ米津玄師の「Lemon」が今年を代表するほどのヒット曲になったのか。その背景には、内的要因と外的要因があります。