キヤノン・御手洗氏「米国流に頼るな。グローバル経営に国民性を」
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注目のコメント
御手洗さんの感度は経済市場よりも社会や人の情勢に対する大局観の方が強い印象。グローバライゼーションと向き合って経営に成果を残して来た経営者には尊敬しかない。
言っていること、本当にそうだと思う。
世界はつながったけど、流動性には同一化が求められているわけじゃない。押し付けられたと思った人達はいがみ合い、一部ハレーションによる逆流も目立つ近年。
そもそも自己の肯定が出来てないと、繋がった先の諸外国と対等に付き合えない。それにはまずは己の文化と社会性の認識と肯定が大事。
そして彼が今の社会情勢を踏まえても、グローバライゼーションの未来に対してポジティブなビュー持っていることに救われる。世界がつながって行くことは、人類のとって良いことだと願っています。面白いインタビュー。
製造業に蓄積している知見が一朝一夕にできるものではなく、またそこが上手くいっている際に雇用の長期性が寄与していることは真実だと思う。
一方で、上手くいっていないときに転換を難しくしているのもまた、雇用の長期性であるのも真だと思う。
そのなかで個々の会社、個々人において、異なる考え方があって、それを選べばいいと思う。
キヤノンはそれにおいて自社の経営でこれまでは成功をしているし、逆にそうではないと捉える経営もあってよい(そしてそれをこのインタビューは否定をしていないと思う)。
キヤノンは、売上に日本が占める比率は2割ほど(製造ではもっと高い)。そういう意味ではグローバル企業で純粋な日本企業ではない。
そのなかで、単一の国民性だけで経営を語れる状態ではなく、日本を起点として、世界で展開する中で、各国の国民性も踏まえたグローバル経営のありかたはどういうものか、そこまで語ってくれると本当は良かったのだが…
『何より、経営はその国の国民の持つ文化や考え方に沿うことが一番合理的だと、私は思う。』米国含めて海外経験豊富な御手洗さんならではの見解。
企業の海外進出で譲れないのは、経営哲学や基本の人事政策。ソフトで言えば、OSに当たるところ。
一方でアプリに該当する現地への定着では、それぞれの国特有の文化や習慣、国民性を尊重すべきで、それが無いと単なるルールの押し付けとなり、反発を受ける。
日本人は真面目な農耕民族だから「これが米国スタンダード」とプレッシャーを感じると、何でもかんでも完璧に導入しようとするけど、「ここまでね」とやれることと受け入れられないことのけじめをつけたほうがいい。押し付けが強すぎる本社の企業は成功しません。