医師に勤務間インターバル義務化 厚労省が検討
コメント
注目のコメント
米国の研修医は、1年目が最大18時間連続勤務、2年目以降が最大24時間の連続勤務を許されていて、それ以上の勤務を施設が課すると研修医を採用する施設としての認定を失います。また、週1回以上の24時間オフも義務づけがあり、これもまた認定に関わるので、全米どの施設でも行われていることです。
連続勤務が許容されない場合、昼間の勤務の合間の、夜間の勤務をどうやって埋めるかが問題となり、米国ではnight floatと呼ばれる夜勤専属者を準備して対応しています。night floatにあたっている期間は昼間に寝て、夜ばかり勤務するのです。
一方日本では、例えば月曜日の朝から当直を挟んで、火曜日の夜まで、というような36時間勤務も一般的かと思います。ここにインターバルを義務で入れるとなると、各施設どのように対応するのか、頭を悩ますことになるかもしれません。night floatを別に用意する文化、給料体系、マンパワーなどはないかもしれません。月曜日に当直した者は主治医制が敷かれる傾向にある日本で、火曜日の朝に帰宅ができるのでしょうか?
また、米国でも、いわゆるシフト制は近年始まったものですが、シフト制の導入によっても医師のバーンアウトを減らさなかったという指摘もあります。36時間勤務を勧めるわけでは全くないですが、現場との乖離のない、地に足のついた制度作りが必要でしょう。真の働き方改革は、全国一律の義務化で達成できるものではなく、施設ごとの状況を反映したフレキシブルな制度作りにあると思うのです。義務化するくらいでないと進展しないのでしょうが、これまでも休みたいのに休めない状況があったので、ただインターバルを義務化するだけではなく、それでも回る仕組みを作らないと、結局変わらないと思います。
医師と看護師の中間にあたる業務を行える Mid-Level Practitioner の存在を作る、オンコール時に IT を活用して当直医と連携、直接医療機関に行かなくても済むような環境を実現する為の支援をするなど、ただ休息を義務付けるだけではなく、その周辺環境を整備する支援が必要です。どうやって監督するんでしょうか??
24時まで働いて、8時に出勤でOK??
というか、8時から翌日の22時まで働いても8-10時間のインターバルですか??
厳しくしたら勤務シフト崩壊するところも多いのでしょうけれど、ゆるゆるにしたら意味はありません。。。