ゴールドマンをアブダビのファンドが提訴－１ＭＤＢ巨額不正事件巡り
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注目のコメント
日本は日産ゴーンばかりだがこれは相当な国際スキャンダルです。
1MDBとはマレーシアの国営ソブリンファンド。これが先の選挙で破れ次々と汚職を暴かれているナジブ元首相の最大の汚職案件。
その事件を首謀的に入れ知恵したのがゴールドマンのパートナーを含めた複数の役職員であり、かつ仕事が欲しいがために首相に賄賂まで送っている。
パートナーは既に罪を認めて司法取引をしている。
本件でゴールドマンは
まずマレーシアから得た巨額の手数料収入を返還する
次に大問題が政府当局からの罰金。これが数千億円にのぼると言われる
そして第三にこの、民事訴訟。これはどれだけくるかは分からはない。
複数個人による犯罪だが、パートナーによるそれである点、また内部統制が全く利いていなかった事は社としての問題も当然問われている。
業界全体が住宅ローンで詐欺的スキームを転がしていた事が主因のリーマンショックと違って、単なる個人による犯罪行為なので、これが直ちにマーケット全体に影響はしないが、金融業界最大手一角の同社の国際的な不法行為は間接的に市場のモメンタムを冷やすだろう。現CEOのDavid Solomonから社員やAlumniにメッセージが届いています。
CEOブチ切れ、そしてクライアントに誠実に仕えることとコンプライアンス最重視の姿勢（←金融業は信用が命なのでこれがビジネスの成功要因）を示しています。
—-メッセージより抜粋—-
> 「I（←CEOのDavidのこと） am personally outraged that any employee of the firm would undertake the actions spelled out in the government’s pleadings. The behavior of those individuals is reprehensible and inconsistent with the good work and integrity that defines work that 40,000 of you do every day at Goldman Sachs. It goes without saying that they violated the firm’s policies and procedures and acted in conflict with all that we stand for. 」
「You should be assured that Goldman Sachs will continue to hold itself to the strongest standards, and it is critical that we continue to bring the highest levels of integrity to the work we do with our clients. I know that our culture of compliance is a product of many years of independence and empowerment for our compliance team. That culture in both the business and the control side has helped define our success. 」Akiさんがコメントされているメール抜粋が興味深い。
一方で、コンプライアンス事案というのは、個々人の現実への誘引から起こるものだとも思っている。だから、どれだけトップが言ったりり、制度を固めても、信じられないような違反をする人が出てくるのが現実。
それはトップでも起こりうることだし、残念ながら歴史は何度も繰り返されている（もちろん、ウルフオブウォールストリートとか80-90年代の話を見たり読んだり聞いたりすると、はるかに厳しく、はるかにコンプライアントになっている）。
