iPSでノロウイルス増殖 大阪大、ワクチン応用期待
コメント
注目のコメント
ノロウィルスは、いわゆるお腹の風邪、感染性胃腸炎の原因として最も頻度の高い病原体です。毎年数百万規模の数の感染が発生しており、数百人単位の人の命を奪っています。ありふれた感染症ですが、軽視できない病気、とも言えます。1年を通していつでも起こりうる感染症ですが、特に冬の時期が多いことも知られており、これからの季節、流行する可能性があります。
このウィルスをiPSベースで作製した腸管の細胞で増殖させたとの報告です。実験室で容易にウィルスを増殖できれば、それをワクチン開発に応用できます。ワクチン開発についてはすでに研究報告がいくつかありますが、その実用化、大量生産には至っていません。今回の研究はそれを促進する技術の素地になるかもしれません。まだまだ臨床現場からは距離感のある報告ですが、iPSでまた一つ、夢が広がりますね!ノロウイルスはかかる人とかからない人がいます、そして終生免疫は獲得されません。
数十人にノロウイルスを摂取させたところ半数が胃腸炎を発症、1-2年後に同様に摂取させたところ同じ人たちが胃腸炎を発症した、、、と。
つまりはワクチンに期待はあるものの、インフルエンザのように毎年うつのでしょうね。子供と高齢者と、医療者と料理人は優先接種といった感じでしょうか、公衆衛生的には。Norovirus
呪われたウィルス、感染するとあまりに辛くて動きがノロくなるなどと揶揄されますが、名前の由来はアメリカの地名、Norwalk, Ohio。つまり、ノーウォーク ウィルス。
とにかく感染力が強いので、人人感染で広がってアウトブレイクする恐怖のウィルスです。症状は発熱、嘔吐嘔吐嘔吐に、下痢と腹痛です。
ロタウィスのような有効なワクチン開発が待たれます。あったら絶対に打ちます!呪われたくないから。