(ブルームバーグ): 米エヌビディアのさえない売り上げ見通しが引き金となった半導体株売りは、思いがけない利益を空売り投資家にもたらした。

金融分析会社S3パートナーズによれば、半導体株を空売りしていた投資家は16日時点の時価で8億2400万ドル(約930億円)の利益が出ているという。その大半はエヌビディア株のショートポジションによる。エヌビディアは16日に19%下落し10年ぶり大幅安となった。競合する米アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は3.9%安。

エヌビディアの空売り総額は27億ドルと10月初めから約20%減少していると、S3のマネジングディレクター、イーホリ・ドゥサニウスキー氏は指摘した。AMDの空売り総額は10-12月(第4四半期)に入ってから約40%減少し25億ドル。AMD株は9月に12年ぶり高値を付けていた。

原題:Nvidia Hands an $824 Million Windfall to Semiconductor Shorts(抜粋)

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