フェイスブック社内で士気低下、NYT報道で従業員は動揺
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注目のコメント
最低限、士気は維持しないときついですが、GAFAで働いている人の大半に士気をこえたワクワク感が強いかと言われると、なかなか難しい気がしますけどね。
外側からみれば、またこんな新しいことやるんだとワクワクしても、内側においては一部の新規事業は別にして、既存ビジネスをまわしている人が大半なわけです。
これに優秀な人がワクワクするのは本来的に難しいです。だからこそ、彼らは"働きやすい職場"をつくりにいき、士気を相当な努力で高めているのだと思います。
これは凄いことで、日本企業がなかなかできなかったことだと思います。大企業における士気の維持は、最も難しいことの一つではないでしょうか。最近何回かコメントしているが、プロダクトや文化に拘っていてストップをかけるのが誰なのかが見えなくなってきている。
昔はザッカーバーグ氏がユーザーファーストにこだわり、収益化に一番反対していた。その様子はFacebookの創業期を描いた「フェイスブック 若き天才の野望」(デイット・カークパトリック著、①)に詳しい。
ただ最近のセキュリティや政治関連リスクが社内で顕在化した時の経営判断に関する報道を見ると、変わっている印象を持っている。
事業をやるなかで収益は重要。でも重要だからこそ、それと同じか強いくらいで目指すべき世界ややらないことへのリスク感覚も重要だと思っている。それが企業文化にもつながる。
Facebookは「ハック」を企業文化に掲げているが、文化的なグル・グルーが、自分には見えなくなっている(②や③などで書いた点)。
①https://amzn.to/2vq4gP6
②https://newspicks.com/news/3216555
③https://newspicks.com/news/3362334同社幹部はメディアの情報で一喜一憂するようなロイヤルティの社員の士気が下がったとしても問題ないと割り切っているかも。何にせよ誠実にオープンに対応していくより他ないですね。
もちろん端を発しているのは同社の倫理的スタンスの問題ですが、根本的には"青年期"を終え"壮年期"を迎える企業の直面する組織的求心力の問題という感。もはや優秀な学生であり本当の挑戦者は既に成熟して完成されたGAFAに入るよりテック系ベンチャーに流れているという傾向も。
組織が常にフレッシュに"挑戦者"であり続けるために必要なシフトチェンジは何でどのタイミングで手を打つべきなのか?と最近のFacebookを見るにつけ考えてしまいます。