日経平均は大幅反発、米中貿易摩擦の緩和期待 上げ幅は今年2番目
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日経平均株価は556円高で22000円台を奪回、約2週間ぶりの高値となっています。
米国株はNYダウが264ドル高と3日続伸、米中首脳の電話会談で「貿易を巡る話し合いは順調」と伝わり、米中貿易摩擦の後退を好感しました。
今朝の東京市場も反発して始まり、堅調でした。
ドコモの値下げ表明で、前日は通信株が軒並み急落しましたが、KDDIの「値下げ済みで追随せず」表明もあり急反発したことで、過度の値下げ合戦への懸念が薄らぎました。
ただ、決算を受けたアップルの夜間安や雇用統計控えもあり、後場は伸び悩みがちでしたが、14時前に一部報道で「トランプ大統領が米中貿易合意の草案作成を指示」と伝わると一段高、22000円を突破して、一時620円高まで値を上げました。
中国関連の機械株など値上がりが目立ちました。
週を通せば1059円高と5週ぶりに急反発、月末月初で日米共に底入れ期待が広がりました。
先物手口観ても、バークレイズやクレスイと言ったHFT勢の売り浴びせと買戻しが印象的な週でした。
来週はいよいよ米中間選挙、トランプ政策の続行か否か、不透明感の後退に期待がかかります。
日本企業の決算発表も続き、週末がピーク日です。
リバウンドが継続するには物足りない決算発表序盤戦でしたが、火曜のトヨタの決算に関心が高そうです。日経平均+2.56%、TOPIX+1.64%、マザーズ+3.49%、REIT-0.06%。
後場1345までは+150円ほどだったが、そこから急に上昇。大統領が電話会談で米中貿易摩擦について習近平氏と前向きな会話ができたとTweetしたのは米国時間の昨日日中だが、それを裏付けるような形で、Bloombergが1345に今月のアルゼンチンでのG20で合意できるように草案作成を指示したと流れて(下記)、一気に上がった。
ダウ先物は200ドル弱の上昇。
https://bloom.bg/2qmoZ42
業種別には強かったのは機械+4.21%、海運+4.19%、ガラ土+3.97%、情報通信+3.59%、鉄鋼+3.51%。マイナスは紙パ-4.80%、電ガス-2.10%、水産農林-0.88%、陸運-0.27%、不動産-0.12%など8業種。ディフェンシブからシクリカルへの資金シフト(買い戻しもあり?)が分かりやすい業種動向。
個別では米株でも半導体系が強かったが日本も同様でSCREEN+8.09%、アドバン+8.00%、SUMCO+7.30%、TEL+6.87%となっている。昨日ドコモの値下げ発表で大きく下げた通信系はドコモ+4.49%、ソフトバンク+4.68%、KDDI+2.12%。
Appleは決算後のアフターマーケットで大きく下落していたが、例えばTDK+2.01%、太陽誘電+1.45%、アルプス+1.20%、村田-0.50%。Appleの数値が期待値未満だったらもっと下がるのが普通だと思うのだが、なんだか変な感じ。というか、Appleはアフターマーケットで下がっていたほど今日は下がらないのではないかなぁと。
マイナスでは千代化は今日もストップ安で-17.32%、時価総額が1000億円割ってしまった…救済モードだろう(元は三菱石油の一部署、三菱商事が2008年に第三者割り当てを引き受けて33.39%の筆頭株主)。
米中貿易摩擦の緩和で上がっているし、脊髄反射するマーケットというのは分かる。だけど、前向きな議論はオーバーナイトで出ていた話。そして、米中貿易摩擦によって減る全需やグローバル経済の鈍化もあるだろうが、中国が日本に近づいていたり、調達先の変化も起こりうるなかで、なんだかなぁとおもうところ。とはいえ、なんだかなぁと思ってもマーケットは動くし、そこも一面の真実。米中の通商等の対立緩和期待が高まり、株価は2時ごろから急にあげました。
https://newspicks.com/news/3431600?ref=user_130194
中国の景気減速や投資減速が懸案だった機械、電機などが上げ、鉄鋼・非鉄、素材・化学も高いです。また過剰な料金競争にはならないとの思惑が強まった情報通信・サービスも高いです。
個人的にはキーエンスの+11.3%上昇がなんとも印象深いです。
一方、日経ボラティリティインデックスは▲3.29%低下。もっと下がったのかと思いました。この件について、警戒感が残っているのでしょう。