日立、伊アンサルドSTS株を追加取得 完全子会社化へ
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過去の経緯を振り返ると、2015年にFinmeccanica保有分の40%を9.65ユーロ(約1050億円)で買い取り(①)。そして2016年には9.68ユーロで公開買い付けをしたが、6.4%に応募はとどまった(②)。
そして今日の発表(③)だと追加で31.8%を12.7ユーロで相対で取得、現在の保有比率は82.6%となる(細かい点だが、上記の買取やTOB以外に4%ほどをどこかでこれまでに追加で取得しているということ)。併せて残りについて公開買い付けの実施を発表しており、それも12.7ユーロ(②をみると、イタリアでの買取義務発生は90%以上保有時)。
Elliottは30%保有に2017年頭にはなっていた(④)。10ユーロ以下で買い付けているだろうから3割程度はリターンがでているだろう。
①http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2015/02/0224b.html
②http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2016/03/0315a.pdf
③http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2018/10/1029b.html
④https://newspicks.com/news/2012725欧州鉄道事業の強化。
鉄道事業は今、中国や欧州企業の合唱連合で、勝ち組への再編が進んでいる。
その中で、成功事業と言われた日立の鉄道事業もうかうかしていられない。出資、ではガバナンスが効かなかったために完全子会社化したということですかね。
買収は実施後の方が難しいですからね。3年かけての完全子会社化はその点では反発も少なくいいのかもしれません。