[東京 5日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日続落。前日の米国株が大幅安となったことや、為替が円高に振れたことを嫌気し、朝方から売りが先行した。下げ幅を縮小する場面があったものの、今晩に米雇用統計の発表を控えているほか、日本が3連休前ということもあり、大引けにかけて利益確定売りが優勢となった。

TOPIXも3日続落。セクター別では、銀行、その他金融業、証券などが堅調。半面、非鉄金属、化学工業、鉱業などが売られた。銀行株については、政府が5日に内閣改造後初の未来投資会議(議長:安倍晋三首相)を開き、地銀等の経営統合などへの独占禁止法の適用のあり方が検討項目に入ったことも材料になったもよう。

「米雇用統計の結果を受け、米国の株式市場や債券市場が荒れる可能性がある。短期筋や個人から利食い売りが出やすかった」(雨宮京子SBI証券シニア・マーケットアドバイザー)との指摘があった。

全体相場は下落したものの「バリュー系の株が買われており、長期的な運用の資金が入っている可能性がある。地合いは決して悪くはない」(国内証券)との声が出ていた。

そのほか個別では、ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028.T>が大幅高。同社は4日、2018年3―8月期(国際会計基準)の連結事業利益見通しを425億円から495億円に引き上げると発表。足元の好業績を評価する買いが先行した。

東証1部の騰落数は、値上がり536銘柄に対し、値下がりが1506銘柄、変わらずが68銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      23783.72 -191.90

寄り付き    23781.76

安値/高値   23730.19─23928.62

TOPIX<.TOPX>

終値       1792.65 -8.54

寄り付き     1790.78

安値/高値    1788.64─1800.31

東証出来高(万株) 148905

東証売買代金(億円) 27768.59