【3分解説】便利さより楽しさ。ドンキ流「アマゾン時代」の生存戦略

2018/8/15
その記者会見は格別に「面白かった」。
8月13日、ドンキホーテホールディングスが2018年6月期の通期決算会見を開催した。
1980年の会社設立から29年連続で増収増益を続け、その売上高は大台の1兆円に迫ろうとしている。
ECがリアル店舗を侵食し、多くの小売企業が苦しむ中にあって、異色の存在感を放ちながら成長を続けるドンキホーテはメディアからの注目度も高い。記者会見も、終了時刻ギリギリまで記者からの質問が相次いだ。
ドンキが記者を惹きつけるのは、その好業績に加えて、大原孝治社長の大胆な発言にある。今回の記者会見でも、大原社長の率直な受け答えに報道陣は驚かされた。
「西友に興味はあります」
ウォルマートが売却をするとされる西友への興味を聞かれると、素直に「売却するのであれば、精査したい」と宣言。アマゾンなどEC企業への対応についても、独自の生存戦略を披露した。
1993年にドンキホーテに入社した大原社長は、2014年に創業者の安田隆夫氏から社長を引き継いだ。2015年には、安田氏の引退に伴い、CEO職に就任。ドンキホーテの経営の舵取りを任されている。
およそ90分にわたって行われた記者会見の発言をお届けする。