土屋武司
東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻教授
・2018年08月02日
初めに川北さんに「ドローンの定義を教えてください」と質問されて「えぇ？」と，いきなり答えに詰まってしまいました．最近は海の中のロボットも「ドローン」と呼ぶくらいですから，「何なんでしょうね」と．
"Drone"は「雄蜂」です．第2次世界大戦時から米国では"Target Drone"というラジコン飛行機を戦闘機パイロットの射撃訓練用として飛ばしていました．たぶんエンジン音が蜂の飛行音に似ていたからだと思います．もちろん今もTarget Droneは存在します．ですのでドローンは軍事から始まりました．

日本の特徴は何か？そこに利点はあるのか？国土全体にわたって通信インフラが整い，高性能な部品が簡単に手に入り，また一流エンジニアも多い．都市，山，海の多様性．これから古くなり点検・整備が必要なインフラが多い一方，人口減に伴う自動化は必須．人手が必要な農業の自動化も必要．

規制か自由かの手綱捌きは難しいですね．たとえば，ニュースにほとんどならなかったのことですが，6月2日に政府は「規制改革実施計画」を閣議決定しました．そのなかに「小型無人航空機の農業分野における利活用の拡大について」というのがあって，農業分野でのドローン規制をできる範囲で今年度中に見直すという宿題が出されました．農水省で検討を始めるのですが，国交省からは農業用ドローン（農薬散布ドローンは劇薬を積んでいる）が起こしてきた事故事例（畑に隣接した家に突っ込んだとか）も見せられて，板挟み状態．ムムム...

新しいアイデア大募集！
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【追記】ついでに，ドローン×教育の宣伝を一つ．
「全日本学生室内飛行ロボットコンテスト」
http://indoor-flight.com/
の協賛企業を募集中．ニコ生中継されます．冠賞用意します．優秀な人材見つかります．
川北真梨乃
コンサルタント(元NewsPicks記者)
・2018年08月02日
黎明期のドローン市場。試されているのは、発想力です。今後、どんなドローンが登場するのか、ワクワクします！

私は、部屋の片付けをしてくれるドローンがほしいです。
Tadano Takuya
エンジニアxファイナンシャルアドバイザー
・2018年08月02日
「アメリカであれば、まずは気軽に試すんですね。対して日本は、ルールを作ってから試す、といった状況に陥りがちです」

遊びたい！って欲求から広がっていくのが自然と思うが、
「決まりが無いのに自由に遊ぶ＝悪いヤツ」と思う土壌が新しいものを排除する方向に働いてしまってる

まずやってみよう！という空気を拡げていくことと、何もしない大人が「邪魔しない」ことが大切