なぜ音声AIに、ブロックチェーンは必須なのか

2018/7/30
「アレクサ、今日の天気を教えて」
人工知能(AI)搭載のスマートスピーカーといえば、アマゾンやグーグルが市場を席巻している。
だが、ここに打倒アマゾン、グーグルを掲げるフランス発のスタートアップがある。
音声プラットフォームを開発するスニップス(Snips)だ。
40人のAIエンジニア集団が発表したスマートスピーカー「Snips AIR」はユーザーの音声データの「プライバシー」を守ることを最大の売りに掲げる。
ユーザーのデータをクラウドに集めるアマゾンやグーグルの方法では、情報漏洩も指摘されるなか、スニップスはそれと逆を行く方法をとる。
鍵を握るのはブロックチェーン技術だ。
「私が思い描くのは、個人のデータをもはや企業に与えなくてもいい未来だ。」
こう言い切る、スニップス創業者、ランド・ヒンディには誰よりも長くAI分野とプライバシーの保護を考えてきたという自負がある。
彼の掲げる哲学はどんなものなのか、ブロックチェーン技術は音声AIをどう変えるのか、ヒンディ氏に話を聞いた。

「アレクサ」は聞いている