なぜ音声AIに、ブロックチェーンは必須なのか
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注目のコメント
フランスの若き起業家・AIの最先端の研究者、ランド・ヒンディ氏。
世の中が、クラウド＝AIという動きに傾いている中で、逆の動きを明確に打ち出しているのがとても面白かったです。
スニップスは、独自のスマートスピーカーを来年に発売しますが、今行っているビジネスは、洗濯機や冷蔵庫など、家電の上で稼働する音声プラットフォームの提供です。各家電メーカーと組んで、ボイスアシスタントを組み込んでいます。6月に日本語にも対応できるようになり、秋には事務所も開設するとのこと。
スニップスはアメリカよりもアジア市場重視、特にインドネシア、日本、韓国を見ていたとのこと。
日本をアジアでまず選んだのは
（１）中国は、既に音声認識を開発してきた歴史が長く、高い技術を備えた企業がたくさんありすぎる
（２）韓国は需要はあるが、自前でシステムや技術を開発しようという機運が強い
（３）
日本企業の音声デバイスに対しての需要がとても高く、外の企業のシステムを利用することにとてもオープンであったから
とのことです。
今後が広がるのかどうか、見ていきたいです。Steemitのように、価値ある投稿を出すことで、個人に収入が生じるブロックチェーンサイトがでてきているように、Snipsは、それを音声のブロックチェーンでやろうとしている。今秋を超えると、ビジネス界はブロックチェーン一色になるはず。
分散機械学習における、とても興味深いアイデア！
｜ユーザーは、「AIRブロックチェーン」を利用し、分散型
｜台帳のネットワークを通じてトレーニングされる機械学習
｜モデルに、暗号化したデータを送信するのです。その際、
｜ユーザーには報酬が支払われる仕組みです。個人が情報を
｜一箇所に送ることなく、AIのモデルがトレーニングされるのです。
｜
｜この方法であれば、クラウドに情報を上げてAIをトレーニ
｜ングする時と同じクオリティ、結果を得ることができます。
｜
｜その一方で、誰もあなたの個人的な会話を聞くことはな
｜いし、政府も監視することができない、そしてハッカー
｜もあなたのデータにアクセスすることはできないのです。
中央集権＝クラウドで出来るなら、その方が性能的にもコスト的にも良いに決まっています。これまで計算パワーの限界から分散させることは考えられていましたが、個人情報保護の観点から分散し、かつ確実に報酬を配るというのが新しいです。
GDPRはAI技術自体の方向性すら変える可能性があるのですね。もしかすると、最終的には性能的にもコスト的にも分散の方が優れたAIになるかもしれません。なぜなら音声言語は方言や仲間内の独特な会話など、多様性への対応が重要だからです。
