エーザイ株が急落-アルツハイマー薬の最新データが決定力欠く
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最近話題のアルツハイマー薬の第二相臨床試験の結果が発表されています。いま手元ではプレスリリースを見ることしかできていませんが、先日発表のあったヘッドラインに関する情報から大きく踏み込んだ内容ではないように感じます。
https://www.eisai.co.jp/news/2018/pdf/news201866pdf.pdf
高容量投与群で30%の進行抑制というのが具体的にどの程度患者にとってのメリットなのか、なかなか図りかねます。この部分がAD薬の開発の難しさでもあり、またアンメットメディカルニーズの大きさも示しています。初期患者だけではなく、中期患者への治療効果など幅広い試験が必要に思いましたが、第三相臨床試験を続ける意義はあると感じます。
ちなみにエーザイの株価は、このコメント時点で売り気配。提携先のバイオジェンの株価は通常時間は約+3%上昇しておえましたが、アフターマーケットでは▲11%程度下落しています。7月6日のエーザイの発表では、患者の脳に蓄積したアミロイドβを「減らす」というものでした。
そのため症状を「改善する」ことが期待されたわけですが、実際には症状の「進行を遅らせる」という既存の薬と同じ効果しか示すことができませんでした。
今後は既存の薬とどちらが優れて進行を遅らせることができるのかという比較試験に移るわけですが、アルツハイマー病の「根治」にはまだ時間がかかりそうですね。エーザイとBiogenが共同で開発しているアルツハイマー薬。本報道を受け、アフターマーケットでBiogenは-10%超の下落となっている。
7月頭に、臨床試験での画期的な結果が発表された。それを受けて、1か月弱で株価はエーザイ約44%、Biogen約28%(今起こっているアフターマーケットでの下落前)、上がってきた。
https://newspicks.com/news/3153409