すべての移動をキャッシュレスで。メルセデスペイを発明した男

2018/7/5

2017年1月、ダイムラーが電子決済サービスを手がけるルクセンブルクのベンチャー企業「ペイキャッシュ」の買収を発表した。

「モビリティサービスのプロバイダーになる」と謳うダイムラーが求めたのは、キャッシュレスでサービスを実現するための「電子ウォレット」だ。

ダイムラーは、ペイキャッシュが構築したプラットフォームをベースに、自社ブランドの電子決済サービス「メルセデス・ペイ」をスタートさせる予定。

これにより、カーシェアサービスの「car2go」や配車サービス「mytaxi」を含めて、ダイムラーのあらゆるサービスを指一本でサクッと使える世界をつくりだすという。

しかしその発表からはや1年半。メルセデス・ペイのウェブサイトには未だ「Coming Soon」の文字が踊るばかりで、具体的な情報は明かされていない。

そこで、NewsPicks編集部は「ペイキャッシュ」創業者ジャン・ラインハルト氏を直撃。ダイムラーは、ペイキャッシュの買収で何を実現しようというのか。詳しく話を聞いた。

コメント

注目のコメント

• 曽根 秀晶

  ランサーズ株式会社 取締役

  ・2018年07月05日

  買収から1年半たって情報が出ていないということは、あまりPMIがうまくいっていないのでは？という印象。"これまで「垂直的」だった決済サービスを、様々な産業に組み込める「水平的」なサービスレイヤーへと変換する"という構想はわかりますが、現実的なチャンレジが大きいのかもしれませんね。
  
  にしても、メルセデス・ペイにフォルクスワーゲン・ファイナンス・ルクセンブルクにウーバー・ペイメンツと、ここまで移動（モビリティ）×決済（ペイメント）の動きが加速しているとは。
  
  移動も決済も、色々な手段（交通手段や決済手段）がバラバラと存在していて、ゆえにシームレスな体験が価値になりやすいこと、という意味で実は共通しているような気がします。ダイムラーのモビリティサービスのトップが金融サービス出身であるということが、ここに来てなるほどと納得。
• 岡 ゆづは

  NewsPicks編集部 記者

  ・2018年07月05日

  昨年1月にダイムラーが買収を発表した謎多き電子決済ベンチャー「ペイキャッシュ」。会社のHPもメルセデスペイにリダイレクトされるようになってしまい、情報がほとんど出ていない中、ペイキャッシュの創業者を直撃しました。実は日本のサービスに着想を得て創業していた話など、興味深く聞きました。
• 池田 光史

  NewsPicks CXO

  ・2018年07月05日

  メルセデスペイがどんな内容になるのか、そのベースとなる買収先企業ペイキャッシュの創業者を直撃しました。岡記者の渾身の記事です。まだまだ謎に包まれていますが、iモードにヒントを得ているというのは興味深い。