【解説】独裁を完成させたトルコ大統領、中東の重要国はどうなる

2018/6/30

欧州と中東のはざまで

トルコで6月24日に行われた大統領選は、反対派への徹底的な抑圧と低迷する経済を背景に、現職のレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が再選を果たした。与党主導の政党連合も議会で過半数を獲得した。
首相だったエルドアンが大統領に就任したのは2014年。2016年にクーデター未遂事件が起きると、儀礼的な存在だった大統領に政治の実権を与える憲法改正を国民投票で認めさせた。今回の大統領選は、欧州と中東のはざまに位置する要衝地であるトルコの新しい時代を示唆するものとなった。
選挙を終えたトルコの情勢について、重要なポイントをまとめた。