勝ち点1をもたらせた3つのプランと本田圭佑の“演技力”

2018/6/25
2対2の引き分けに終わった激闘の後、選手たちの「生傷」が試合の意味を物語っていた。
長谷部誠の鼻には血痕が残り、酒井宏樹は喉を潰されて声が出ず、岡崎慎司の唇は赤く腫れていた。
現地時間6月24日、日本はセネガルから次々にラフプレーを仕掛けられ、まるでボクサーのような傷だらけの顔でカメラの前に立った。セネガルの肘や腕が、容赦なく顔面に打ち付けられたからだ。まさにデュエル(決闘)の連続の95分間だった。
国家を背負ったW杯になると、普段以上に相手を潰すプレーが多くなる。もはやスポーツではなく喧嘩に近い。
それでも日本が挑発に乗らず、冷静に闘争心を燃やし続けられたのは、西野朗監督がプランAだけでなく、しっかりとプランB、プランCを用意していたからだろう。