激震、リクルート事件とダイエーショック

2018/8/28

日に日に強まるバッシング

リクルートをめぐる2つの大きな事件。1つは1988年から89年にかけての「リクルート事件」です。

リクルートコスモスの未公開株を受け取った政治家や官僚が次々に逮捕された事件で、江副さんも贈賄側として起訴されました。

リクルートへのバッシングは日に日に強まりました。リクルートと名前がつけばすべて悪いという感じで、社員の子供たちが学校でいじめられるほどでした。

コメント

注目のコメント

• 小宮山 利恵子

  スタディサプリ教育AI研究所所長、東京学芸大学大学院准教授

  ・2018年08月28日

  リクルートに入社して驚いたことがある。それは、もう30年も前の事件のことが、まだ社内で影響を及ぼしているということ。政治家、公務員、公務員に準じた人とどのように関係を構築していく必要があるか、倫理的観点からの講習が継続して存在する。
  
  それほど、リクルート事件というのはリクルートにとって非常に大きな影響を及ぼしたと言える。
  
  翻って考えてみれば、その領域と距離を置いてきたリクルートがここまで成長したのは何が理由なのか。興味深く私自身考え続けている。
• 八田 浩

  株式会社ロケットスター 取締役　共同創業者

  ・2018年08月28日

  "正直言うと、取締役会のゴタゴタを見て、サラリーマンの最終的な姿に幻滅してしまったのです。"
  昔は勝手に憧れる部分がありました。「取締役や役員というのはさぞかしカッコいい議論をしているのだろう」というように。人や、会社にもよるのでしょうが、そうでもない瞬間、この人たち自分のことしか考えてないんだな、などを感じる瞬間、は見たくないものですし、意地でも見せてはいけないと思います。
• 蛯原 健

  リブライトパートナーズ 代表パートナー

  ・2018年08月28日

  凄まじい。「事件が発覚した1988年度は、過去最高の売り上げを記録。事件直後の3年間で、急成長を果たしています。」
  人間も会社も、苦しい時にその本性が現れる。いかにすごい会社だったかの証左。
  
  リクルートは今やIndeedやGlassdoorら世界中の企業を買収する日本が誇る時価総額５兆円企業、特に若い世代にとっては著名な起業家を多数輩出もするなどイメージ抜群だが、40歳くらいから上の世代の深層心理にはサブリミナル的に「江副」「リクルート」の印象が強烈に植え付けられている。それほどこの事件は相当な衝撃でした。