「NewsPicks Magazine」創刊。なぜ今あえて雑誌なのか

2018/6/1
6月20日に発売
NewsPicksは2013年9月にアプリとして誕生して以来、そのフィールドをウェブ、ラジオ、書籍、イベント、映像へと広げてきました。
そして今回、最後のピースとも言える雑誌への進出が決定、「NewsPicks Magazine」を季刊誌として創刊することになりました。
「NewsPicks Magazine」は、6月20日より全国の書店、セブンイレブン、アマゾンなどで販売開始。6月10日時点で、アカデミア会員年間割引会員(本日スタート)にお申込みいただいた方々には、紙の雑誌をご自宅にお届けします(希望者のみ)。プレミアム会員の方々にも、雑誌の電子版を送付いたします。
「雑誌の廃刊が相次ぐ中、なぜ雑誌を創刊するの?」
そう突っ込まれそうですが、今あえて雑誌に乗り出すのは、NewsPicksだからこそ生み出せる「雑誌のカタチ」があると考えたからです。
「NewsPicks Magazine」を創る狙いのひとつは、NewsPicksの世界観を伝えることにあります。
雑誌の強みは、パッケージ化です。
ウェブではどうしても一本一本の記事の個別勝負になってしまいますが、雑誌であれば、各記事を編んだ集合体として、カラーを打ち出せます。雑誌はモノでもありますので、手触りとしても世界観が伝わりやすいのです。
(写真:iStock/anouchka)
世界観を伝える上で、カギを握るのがデザインです。雑誌のデザインはウェブよりも格段に自由です。自由があるからこそ、デザインによって、表情がいかようにも変わります。
今回、「NewsPicks Magazine」のアートディレクションを担ってくださったのは、NewsPicks Bookの装丁も手掛けるトサカデザインの戸倉巌さん、小酒保子さんです。
「NewsPicks Magazine」の上田真緒編集長とコラボレーションしながら、ビジネス誌とは思えないような、躍動感とポップ感あふれるレイアウトを創ってくれました。新しい経済圏へと飛び出していくようなワクワク感を表せたのではないかと思います。
雑誌が懐かしくなるとき
「NewsPicks Magazine」のもうひとつの狙いは、コンテンツのポテンシャルを最大化することです。
私はキャリアを雑誌でスタートした、雑誌ネイティブの人間ですが、ウェブの世界に浸れば浸るほど、雑誌が懐かしくなることがあります。
ウェブの強みはスピード感です。いつでもどこでも、記事を書けて、読める。そのダイナミズムは作り手としても読み手としても魅力です。
ただときに、その時間感覚に疲れることがあります。フローの情報を猛スピードで消費していると、刹那に襲われることがあります。ファストフードに対し、スローフードがあるように、紙の雑誌を開いて、ゆったりと記事を味わいたくなることがあるのです。
とくにNewsPicksのコンテンツは、ストーリー、オピニオン、切り口、解説を重視した、息の長いコンテンツが多いため、衣替えすることによって、再び輝きを見せることがあります。
いい映画には、何度見ても感動と発見があるように、いい記事には、何度読んでも学びと気付きがあります。
ときにはウェブでときには雑誌で。デジタルとアナログを行き来して、NewsPicksのコンテンツのポテンシャルを存分に引き出したいと思っています。
日本文化再興戦略
「NewsPicks Magazine」の創刊号では3つの特集を用意しました。
巻頭特集は、落合陽一さんが提言する「日本文化再興戦略」です。
表参道で催されている落合さんの個展会場で、取材と撮影を実施。著書『日本再興戦略』では語られなかった落合さんの文化、アートに関する思想と戦略をじっくり聞きました。自身の作品を背景にした、“白い落合さん”のカットも堪能してください。
2つ目の特集は、ニューエリート50人です。
「NewsPicks Magazine」編集部が、日本と世界をアップデートする、国内外のニューエリート50人を選定。各人の来歴、人物像、ビジョンに迫っています。
3つ目の特集は、ポスト2020の世界と日本。
Big Picture、Tech&Science、Art & Creative、Leaders & Businessのカテゴリーごとに、知の巨人に話を聞いています。
『サピエンス全史』のユヴァル・ノア・ハラリさん、『隷属なき道』のルトガー・ブレグマンさん、『ライフシフト』のリンダ・グラットンさん、『お金2.0』の佐藤航陽さん、『多動力』の堀江貴文さん、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』の山口周さんなど、ベストセラー作家が勢ぞろいしています。
さらに付録として、本日発表したNewsPicksの新ロゴを使ったステッカーセットを付けています。
実は今回の創刊号に掲載したコンテンツのうち、新規のコンテンツは約3分の1にすぎません。残りの3分の2は、過去にNewsPicksに掲載した記事の再編集です。時間が経っても古びない、ベスト記事を精選しました。
これまでは、「紙に先出ししてから、ウェブに転載する」のが主流でしたが、われわれは「ウェブに先出しした記事の中から、普遍性のあるものを雑誌化する」という逆の手法に挑みます。
「記事を雑誌で読むことで、新たな発見があった」「NewsPicksの世界観を肌で感じることができた」「この美しいデザインの雑誌をずっと保存したい」。
そう思ってくださる読者の方々が1人でも増えるよう、今後も「NewsPicks Magazine」の完成度を磨き続けたいと思います。