米民泊仲介エアビー、上場準備へ 19年にも、時価3兆円
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シェアリングエコノミーでUberと双璧を成し、未上場時価総額世界トップ5のAirBのIPO報道は、いよいよ「テックIPOブーム再来、非上場ステイブームの終焉」のトレンドを象徴する出来事と言って良いでしょう。
実際は「IPOは来年Readyです、が、しない可能性もあります」と語ったようではあるが、ベリートップのUberは明確にIPOを目標設定公表し、Xiaomiは来週香港上場決定、他にも続々、特に中国テックスタートアップ上場の見通しが観測されています。
AirBはUberよりも収益力が高く財務体質が健全で、IPO銘柄としてはかなり魅力度が高いでしょう。本記事とは直接関係はないが、CEOブライアン・チェスキーを始めとしたAirbnbのファウンダーの数人は、米国随一のアートスクールであるロードアイランド・スクール・オブ・デザイン(RISD)の出身だ。日本でいうところの東京藝大や武蔵美・多摩美を想定すると分かりやすいだろう。
日本では、やれプログラミングだ、財務知識だと、数字(ないし数学)にまつわる能力に対してスポットが当たりがちだが、スティーブ・ジョブズが中退した大学で唯一楽しんだのが、カリグラフィーの講義であったと述懐しているように、Airbnbのようなディスラプター(もはやNPでは死語となった嫌いはあるが)を生むのは、このようなデザインの素養であることが、日本では忘れ去られがちなのは残念だ。
KickstarterやPinterestの創業者にもアーティストや建築デザインなど、デザイン出身者が含まれ、彼らがプロダクトやサービスを構想している。Twitterのジャック・ドーシーにしても、もともとデザイナー志望でNYUに学び、コードは基本的には独学だ。
日本の過去の成功体験の多くが、エンジニアリングやコスト削減に基づくものであるがゆえ、どうしてもアートやデザインの軽視に繋がりがちだが、Airbnbのようないわゆるユニコーンディスラプターの創業者の多くに、デザイン畑出身であることにもっと目を向けても良いと思う。
この辺の話、拙著でも触れてますw
https://www.amazon.co.jp/dp/4478105588/