【実録】巨大テック企業を「上り詰める」日本人の足跡

2018/5/20

経産省からテックに転身

マイクロソフトを率いるCEOサティア・ナデラが、その変革の奇跡を書籍「ヒット・リフレッシュ」に一人の日本人が登場する。
ナデラが、ウィンドウズ中心主義を脱却し、クラウド戦略に注力することを決めたタイミングで、白羽の矢を立てたのが、その男、沼本健だったのだ。
沼本は、経済産業省を経て、マイクロソフト本社に入社すると、Office部門の改革などで成果を挙げ、今やリーダーシップチーム(最高意思決定機関)直下に位置するコーポレート・バイス・プレジデント(CVP)の職に就いている。
ナデラ改革を身近で体現し、今、最重要領域であるクラウド「Azure」のマーケティングを統括する沼本は、マイクロソフトの次なる戦略をいかに先導していくのか。
特に、世界を席巻する巨大テクノロジー企業の幹部職に就く日本人は極めて少ない中で、その現場感、個人の経験も含め、語ってもらった。
沼本健(ぬもと・たけし)/マイクロソフト本社コーポレート・バイス・プレジデント。東京大学卒業後の1993年、通商産業省に入省。スタンフォードでMBA取得後の1997年からマイクロソフトに。

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