【直撃】あなたが知らない、自動車EC市場でのアマゾンの戦い方

2018/5/15
プライベートだけでなく、ビジネスでもアマゾンで「お買い物」の時代へ。
今から約半年前の2017年9月。アマゾンが法人向けのインターネット通販サイトを立ち上げた。その名も「Amazon Business(アマゾンビジネス)」。
ここで取り扱うのは、文具やPCなどのオフィス用品だけではなく、企業の調達部門が担うようなプロダクトの素材など、幅広い。
アマゾンは、オンラインのショッピングモールとして我々の日常生活を潤すだけでなく、ビジネスにおけるサプライチェーンにまで入り込もうとしているのだ。
今から約20年前の1994年に本のオンライン販売から始まったアマゾンは、今やファッションや家電製品、さらには自動車までを扱う巨大プラットフォームに変身し、「お買い物」の常識を破壊してきた。
次の20年でアマゾンは、企業の「調達」もガラリと変えてしまうのだろうか。
日本では、相見積もりや企業内の承認ルートのカスタマイズなど「日本の企業の実態に合わせたサービス」をうたっていて、ローカライズにもぬかりはない。取り扱う品数は2億点で、競合サービスにあげられる、アスクルの約400万点やMonotaRO(モノタロー)の1000万点を圧倒している。
アマゾンは、BtoCで我々の生活を一変させたように、「BtoB」の商習慣を変えてしまうのか。
【アマゾン幹部】ECの王者が次に狙う、「ビジネス」のお買い物革命
今回の取材で明らかになたのは、Amazonビジネスを利用する業種の中で特に多いのが、自動車整備工場という事実だった。普段スポットライトがあたることのないニッチな業界で、なぜ「調達革命」が起きているのか。
Amazonで自動車関連のストアを担当する六車進 事業部長に話を聞いた。
アマゾンジャパン カー&バイク用品事業部事業部長 六車進氏
アマゾンがカー用品を売る理由
──2017年9月にサービスを開始したAmazonビジネスでは、自動車整備工場からの反響が大きいようですね。
アマゾンのイメージと少しかけ離れていて、意外かもしれませんね。でも、BtoBにおける自動車関連は本当に顧客が多いです。
世の中にあるものは全て揃えている、とまでは言えませんが、品揃えという意味では、競合を圧倒していると思いますよ。