富士フイルムの米ゼロックス買収、NYの裁判所が差し止め仮処分
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Xerox、富士フイルム、そしてディーソン氏・アイカーン氏といった投資家、それぞれこれでどう反応するだろうか?
英語記事も見ると、合弁の存在が他社とのディールを進める難易度は上げても不可能ではない、といった指摘を判事はしている。
では、実際に名乗り出てくるかがキーだろう。もし現状の富士フイルムHDの提案が安いと思っていれば、買収合戦になっていてもおかしくないわけだが、少なくとも他社がビッドを検討しているという報道を自分は見ていない。
ディーソン氏は、アイカーン氏と併せて本件に反対していた投資家。両氏共同、もしくは単独でいくつか提訴している。下記記事で時系列に沿って出ているが、2月13日のディーソン氏単独の提訴への裁判所の仮処分だと思う。
http://reut.rs/2FkGlraかなり激しい表現。”The facts abduced at the evidentiary hearing clearly show that Jacobson, having been told on Nov. 10 that the Board was actively seeking a new CEO to replace him, was hopelessly conflicted during his negotiation of a strategic acquisition transaction that would result in a combined entity of which he would be CEO”
ゼロックスの株主が提訴。
富士の買収スキームは、ほとんど現金支出がないたくみなスキーム。
https://toyokeizai.net/articles/-/206990
それに対して、ゼロックスの既存株主の利益に反するという訴訟。
差し止め理由は、
「計画をまとめたゼロックスの最高経営責任者(CEO)が自身の地位を守ろう」として、
「ゼロックス株主に対して現金支払いを伴う別のディールも不可能ではなかった」にも関わらず、富士の買収スキームに合意したいうもの。