【実践】ユニクロ柳井も惚れ込んだ、マクド式「人の育て方」

2018/4/19

外食業界の“リクルート”

マクドナルドはハンバーガーをつくっているんじゃない。「人」をつくっているんだ──。
あるOBがそう豪語するほど、実はマクドナルドは「人材輩出企業」としての“顔”を持つ。
ハンバーガー競合だけを見ても、それは明らかだ。バーガーキング、ウェンディーズとファーストキッチンの社長は、マクドナルド出身。モスバーガーの関連企業、モスダイニングの会長もその一人だ。
広く外食産業に目を向けると、コメダ珈琲を運営するコメダホールディングスの臼井興胤は、かつてマクドナルドの社長候補の1人だった。
その他、天丼「てん屋」創業者や、ゼンショー幹部まで輩出。まさに、“外食業界のリクルート”といっても過言ではない。
マクドナルドが輩出してきたのは、なにもこうした経営人材だけではない。組織ピラミッドの「土台」を担う社員たちもそうだ。ある競合ハンバーガー企業は、「社員の3割は、マクドナルド出身者ですね」と明かす。
それというのも、マクドナルドの「教育システム」が、とかく優れているからだ。