【真相】採用難でも年7万人を飲み込むマクド、驚異の「採用力」

2018/4/19
7万人──。マクドナルドが2017年度に採用したクルー、いわゆるアルバイトの採用実績だ。
総務省の「労働力調査」によると、2017年末時点のパート・アルバイト数は約1400万人。
これに対し、全国のマクドナルドのクルーが全14万人だから、アルバイトの100人に1人はマクドナルドのクルーという勘定になる。
まさに、アルバイト採用市場の「クジラ」である。どおりで、自分の周りにもマックのクルー経験者が多いわけだ。
もともとマクドナルドは、アルバイト先として人気が高く、「外食では、スターバックスとマクドナルドが人気企業の2大巨頭」(アナリスト)と言われてきた。女性にとってはあのかわいらしい制服も、憧れの1つとなってきたことも見逃せない。
しかし、一度は落ちた信用。2014年から15年にかけて品質問題が起きたとき、店舗の売り上げは減少し、働くクルーの数も減った。
あるフランチャイズオーナーは、シフトに入れる回数、時間が減ったことで、離れていったクルーもいると証言する。
しかも世は、アルバイトの人材難の時代だ。リクルートジョブズの調査(2018年4月)によれば、飲食業の実に「10割」、つまり日本全国全ての飲食店が「人材が不足している」と答えるご時世である。
そんな中、眠れるクジラがついに業績回復とともに動き出した。