【平成史】実は、昭和より多かった「政治家」の逮捕劇

2018/4/10

平成時代に相次いだ逮捕許諾請求

金権腐敗に敢然と立ち向かった自民党の若手改革派政治家とのイメージが定着していた新井将敬は、そのイメージとは裏腹に、大手証券会社「日興証券」に対して約2900万円もの利益の付け替えを要求していたことが東京地検特捜部の捜査で明らかになった。
しかし、1998年2月19日に新井が自殺したことにより、捜査は事実上、頓挫した。
政治になぜそれほどカネが必要なのか、古くて新しい「政治とカネ」の問題の実態は解明されずに置き去りになり、国民の間により一層の政治不信を招く結果となった。
疑惑を全否定する強気の会見を開いた翌19日午後、新井は東京・品川のホテルの室内で首をつって自殺、遺体は妻によって発見された。
(写真:Kaku Kurita/アフロ)
享年50歳だった。